FX取引特有のトレード技術であるスワップポイントは、それぞれの国の金利の差を利用して利益を得るトレード技術です。
スワップポイントの基本
難しい仕組みの解説は後回しにして、まずは要点をまとめます。
- 低金利の国の通貨を”売り”、高金利の国の通貨を”買い”することで、収益(スワップポイント)を決済注文を行うまで日々得る事ができます(口座に蓄積される)。
- ポジションを保有するだけで利益を得ることが出来ます。(通貨の価格変動によるトレードを行う必要はない)
- スワップポイントはFX会社が独自に指定している
南アフリカランド 3.5% – 日本円 0.1% = 金利差 3.4%
スワップポイントの注意点
- 低金利の国の通貨を買い、高金利の国の通貨を売るというような、売り買いを逆にすると、マイナススワップポイントになり利益を得るどころか、金利差分のスワップポイントの支払いが発生します。
- デイトレードのように、保有するポジションをその日に決済する場合はスワップポイントは付与されません。ポジションを翌日まで持ち越すオーバーナイトすることで 1日分のスワップポイントが付与されます。
- 高金利の国の通貨は、低金利の日本円のペアとして適してますが、高金利の国とは先進国や新興国である為、先進国とはことなり急激な価格変動が発生する可能性があります。
低金利の国の通貨を売り、高金利の国の通貨を買う
日本やアメリカなど先進国の金利は低く、新興国と言われる南アフリカやメキシコ、トルコの金利は高い為、金利水準の低い日本の通貨(円)を売り、高金利の南アフリカやメキシコ、トルコのような高金利の通貨を買うことで、2か国間の金利差が発生します。この金利差が「金利差調整分」となり、いわゆるスワップポイントになります。
【各国の政策金利】
国 | 政策金利 |
日本円 | 0.10% |
トルコリラ | 19.0% |
メキシコペソ | 4.0% |
南アフリカランド | 3.50% |
人民元 | 4.35% |
ロシアルーブル | 4.50% |
【人気のある通貨ペア】
通貨ペア | スワップポイント |
南アフリカランド/円 | 3.60% |
トルコリラ/円 | 8.30% |
メキシコペソ/円 | 4.60% |
FX会社が独自に指定するスワップポイント
スワップポイントは各FX会社が独自に指定していますので、会社ごとに異なります。会社間でより高いスワップポイント差を利用して利益を得ることが可能です。
各FX会社はスワップシミュレーションのようなツールを提供しているので、こちらを利用しするのもよいでしょう。
また、通貨によってもFX会社が指定するスワップポイントは異なりますので、”売り”と”買い”の通貨を別々のFX会社で行うこともより多くの収益を得る技術の1つです。
【スワップシミュレーション】
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