各仮想通貨取引所の間で発生する通貨の価格差を利益とする取引所間の価格差益と、各通貨間の間で発生する通貨の価格差を利益とする通貨間の価格差益を利益とするトレード技術が存在します。仮想通貨取引のサヤ取りは他の金融派生商品に比べて、取引の歴史が浅い分、参画しているトレーダーが少ない為、利益を得るチャンスが多く、収益も大きくなる期待があります。取引の歴史を見ると商品先物取引市場は米の取引されていた江戸時代の1730年代から現在まで230年の歴史に対して、仮想通貨取引市場は誕生して約10年しかなく、ブルーオーシャンといわれる未開拓市場として多くのチャンスが存在してます。

取引所間の価格差益

 仮想通貨は日本円や米ドルと違い公認(保証)する政府はなく、日本銀行のような中央銀行は存在しません。価格は各仮想通貨取引所の売買注文の中で決まりますので、ビットコインを売りたい人が多くいるA取引所と、ビットコインを買いたい人が多くいるB取引所では、B取引所の方がA取引所よりビットコインの価格は高くなります。現実にはどこの仮想通貨取引所でも同じような価格にはなりますが、時に価格差が発生する場合がありますので、そのタイミングを狙って、A取引所で買ったビットコインをB取引所で売って利益を確定します。

複数の取引所での売買

 A取引所で買った仮想通貨(例:ビットコイン)をB取引所で売る場合、買ったビットコインをA取引所からB取引所へ送付しB取引所で売る必要があります。「購入→送付→売却」の順序になりますが、現実には価格差は直ぐに適正価格差に戻りますので、購入してから送付している間に「価格差が適正価格に戻ってしまった」という現象が起こります。要は送付している時間がタイムロスになります。
 ではどうするか?
 売り方が多く在席している取引所と買い方が多く在席している取引所の2つの取引所の口座を開設し、ビットコインと現金の両方を用意しておきます。ビットコインの価格差が発生した場合、安い値を付けた取引所のビットコインに「買い」の新規注文を行い、高い値を付けた取引所のビットコインに「売り」の新規注文を行い、適正価格差に戻ったら、それぞれの取引所で決済注文を行い利益を得ます。そして、適正価格差のあるときに、次のトレードに備えてそれぞれの取引所のビットコインと日本円の保有量を調整しておきます。

通貨間の価格差益

 ビットコインともう1つの仮想通貨をペアとして発生する価格差を利用するトレード技術になります。ペアとしての通貨はイーサリアムが無難でしょう。イーサリアムはビットコインの次に取引量が多い仮想通貨になります。ビットコインが仮想通貨市場の50%を占有しているので、他の全ての仮想通貨はビットコインの値段に連動して動きます。ビットコインが急騰、急落したタイミングで、「売り」「買い」の新規注文を行い、適正価格差に戻ったら決済注文を行い利益を確定します。例外的な価格差から適正価格差に戻るまでの間は数秒から数分です。売買はトレーダー自身が取引所にログインして売買画面から数量を入力し売買ボタンをクリックもしくはタップして行うのではなく、自動売買を行うトレーディングシステム(アプリケーション)の利用が一般的になります。

トレーディングシステム(アプリケーション)

 各取引所は、自動売買を行うアプリケーションを作る為のAPIを無償で提供しております。APIとはアプリケーションを作る為の部品と考えて下さい。その部品であるAPIを利用して、仮想通貨サヤ取りようの自動売買システムを作ります。APIは無償ですので、プログラミングの知識がある方は、自分で作ることができます。プログラミングの知識が無い方は、システム会社に発注するか、市販されているアプリケーションを購入して取引することになります。